アクア動物病院の歯科
今まで、一度も歯を磨いたことがない。
このような飼い主さんはいらっしゃらないと思います。
しかし、おうちのワンちゃんや猫さんはいかがでしょう?
ペットたちも口から食物を摂取する生き物である以上、生きてく限り必ず歯垢は付着していきます。
3歳を過ぎた多くの犬猫たちが歯周病に罹患しているという報告もあります。
歯周病は歯や歯周組織などに歯垢が付着し、細菌が増殖して起こる病気です。
口臭の悪化や歯の動揺がみられ、進行すると口腔内の出血、疼痛による流涎、摂食障害、さらに悪化すると歯根膿瘍により眼の下が腫れたり、骨吸収による顎骨の骨折がみられる場合もあります。また、口腔内の細菌が血液の中に入って心臓や肝臓などにダメージを与える危険もあります。
写真のように重度に歯石が付着し、歯肉炎を起こしている場合は、麻酔下でのスケーリングが必要になります。スケーリングは見えている歯石を取り除くだけではなく、内側の歯石も取り、歯周ポケットの歯石を除去し、専用の機械で歯の表面を研磨し歯石を付きにくくします。また歯周炎がひどい場合は抗生物質の軟膏をポケット部に塗布します。 以上全てを実施するには、麻酔下で行う必要があります。
スケーリングをして、歯が奇麗になっても、そのまま放置しておくとまた歯石は付着します。人の場合と同じように歯科で最も大事なのは予防です。歯磨きを定期的に行うことで歯石の付着はかなり遅らせることができます。小さなころから歯ブラシなどに慣れておくのがベストですが大人になってからでも歯磨きをできるようになる子はいます。 当院ではブラシに慣れさせる方法やブラッシングの仕方なども指導しておりますので、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。